食い渋り攻略は同調ファースト!〜長崎県上五島有川

グレ・クロ

 釣行日データ 

釣り人 森 正和 釣行日時 2020年1月20日
釣り場  長崎県上五島有川 天気 晴れ
中潮 使用船 潮騒

2020年の釣り運を占うべく遅めの初釣行。
今回は上五島(有川)にターゲットON。
釣行当日は北西の風が吹き相ノ島への渡礁が危ぶまれましたが、何と名礁「平瀬」はギリギリ島影となり風を避け渡礁することができました。

マキエはオキアミ生3角に「グレパワーV9徳用」1袋と「グレジャンボ」を半分。
雨に降られた場合は、「グレジャンボ」の残りを足して固さの調整をすることにした。
付けエサはオキアミ生に遠投対策として「くわせオキアミスーパーハード」のMと「くわせオキアミV9」のMを準備。
仕掛けは道糸1.75号にハリス2号・浮力0αをセットしました。

まずは足元にマキエを打って、魚の活性を様子見。
例年であればエサ取りからコッパクロ、その下には良型クロが視認できるのだが、今年は様子がおかしい。
いくらマキエを撒いてもエサ取り1匹見えない。
苦戦が予想された。
しかも沖は潮の流れと風が真逆で軽い仕掛けでは仕掛けを流すことも出来ない。
そこで仕掛けを二段ウキ(B/-B)に変更し、マキエと仕掛けの同調を最優先とした。
クロ釣りの基本は「軽い仕掛けでマキエと同調」。
しかし、マキエと仕掛けの同調がなければ、クロを食わせることができません。
そこで、感度や食い込みよりも同調優先仕掛けをセレクト。

この作戦で仕掛けを流すと、8m近辺のタナ設定で付けエサが無くなるようになった。
しかしウキに明確な反応が無い。
食い渋りだ。

そこでアタリウキの挙動に目を凝らし、少しでも変化(止まる・シモル)があれば賭け(掛け)合わせをしてみるとビンゴ!
五島アベレージの35cmがヒットしてくれた。


同じ釣り方で同型を数匹釣ったあと少し潮が緩んだため、再度ウキを0αに変更。
ガン玉をこまめに調整して残浮力ギリギリで仕掛けを流すと、今までの状況は嘘かのように気持ちよくウキが入るようになった。
ここからは私の独壇場で35~40cmを20匹ゲット。
そうなれば…、五島だから狙える50cmオーバーが欲しくなるのが釣り人の性。
夕まずめの時合いを狙い、足下のサラシから本流に引かれる潮に仕掛けを入れた。
ときおりウネリから大サラシとなり、仕掛けが弾かれるがライン操作でサラシの先端で仕掛けを止めアタリを待つ。
すると、大サラシの発生直後、竿に交通事故に遭った様な大きな衝撃が!
1.5号の竿は極限に曲がり、ドラグがうなって道糸がジリジリ出ていく。
「巨大尾オナガ!?」
竿と糸の限界まで締め込ませて、限界を超えそうな時は糸を最小限に出す。
一触即発の緊張感のあるファイトが続く。
15分やり取りしてようやく、魚の体力を奪うことに成功。
仕上げのタモ入れに竿を立てた瞬間、海中から空へ魚がジャンプ?
魚の正体は巨大オナガではなく、巨大ヒラスズキ!
本命ではないが上物仕掛けでは自己最長のスズキ君となるため、最後まで慎重にやり取り。
何度ものエラ洗いをかわしてタモ入れしたのは87cm、6kg!
オナガでないものの、これはこれでとても面白く思い出深い1匹となりました。

さて、ひと段落してから最後の型狙い。
サラシと本流の潮壁に仕掛けを入れると、上品な引きだがアベレージとは異なる竿曲がり。
ようやく、50cmの口太をゲット!


悪天候と食い渋りを攻略した結果、2020年の初釣りは大漁でした。
上五島はまだ水温が高く、クロの動きが平年よりも遅れ気味に推移している。
私に予想では、2月中旬に最盛期を迎えるのでは?
今年も健康・安全第一で釣りを楽しみたい。

 使用した配合エサと付けエサ 


「グレパワーV9徳用」(1袋)+「グレジャンボ」(半袋)+オキアミ 9kg(3kg×3角)+海水 適量

「くわせオキアミスーパーハード」と「くわせオキアミV9」。

 仕掛け 

 

 釣りをした人 

森 正和(もり まさかず)フィールドスタッフ
ホームグランドは長崎県五島列島・大分県米水津。
グレ釣りトーナメント発祥団体であるJFT(日本釣り技術振興評議会)の九州支部長として若きトーナメンターの育成と自身の夢である尾長グレ(ナナマル)を求め男女群島・南西諸島に挑む永遠の太公望。
自然・魚・仲間との「一期一会」を大切に。
福岡県北九州市在住。自身のインスタグラム:tsuri_dohji
森 正和さんの関連記事