【釣り場解説】尾上島の平瀬、北 長崎県平戸市宮ノ浦

宮ノ浦

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平瀬

平瀬は、潮が下げた時にしか上がることができず、満潮時や時化時には上がることができない超A級釣場となります。
ポイントは①、②、③、④、⑤と5ヶ所あり4人まで大丈夫ですが、3人程が釣りやすいです。
上げと下げがはっきりとしていて、上げ潮は五島方向に北上して下げ潮は南方面に流れるのが尾上島全体の特徴です。

狙い目は上げ潮がよく、上げ潮の釣座は①、②、③となります。
①、③においては本流に引かれる引かれ潮が発生して潮目が形成されますのでその付近がポイントとなります。
大型の実績が高いのは高島のモトバン側を向いた釣座です。
②については左右の本流の強弱によって流れが安定しませんが、高島方向に流れた時が良いように感じます。
手前にはなだらかなハエ根が出ているのでやり取りには注意が必要です。

下げ潮のポイントは④、⑤となります。
水道側の④は本流、引かれ潮どちらを狙われても面白い釣り座です。
こちらの水道側は溝が形成されているので魚影が濃く、本流を流していくと50m先程度で魚の反応があることが多いです。
また、手前の引かれ潮狙いについては、水深は竿一本程度と浅いのですが、意外に大型があたることが多いですので、不意の大型に注意が必要です。
⑤については正面を向いて左流れのポイントで、沖に見えている沈み瀬付近をかすめて流れていきます。
水深が幾分深く、手前よりも遠投で沖目を狙い沈み瀬付近まで流し込んでいく釣り方がベストだと思います。

このポイントは⑥、⑦、⑧、⑨と分けることができます。
それぞれ収容人数は、⑥は1~2人、⑦、⑧は合わせて2~3人、⑨は1~2人が釣りやすいです。
⑥については正面を向いて右に流れる下げ潮メインの釣座で、本流釣りのポイントとなります。
上げ潮は逆に左流れになり複雑な潮となるため仕掛けの馴染ませ方が難しくなるので、⑦に他の釣り人がいれば釣りになりません。
⑦は上げ下げ両方できる釣り場ですが、潮が上げた時には釣座が低いため波を被ることがあるので注意をしましょう。
上げ潮は本流が右から左に流れて本流筋、もしくは手前の引かれ潮がポイントになります。
引かれ潮付近は湧昇流が多数発生するためタイミングを計っての釣り方が重要となります。
また、下げ潮は水道を通り右に抜けていき釣りになりませんが下げの返しの潮があり、下げ潮が左に流れそれに伴い平瀬方向に流れる潮が流れるようになりますのでその時が最大のチャンスとなることと思います。
⑧は船着となり足場も良く、とても釣りやすいポイントです。
上げ下げ共に釣りやすく上げ潮では左沖に流れる本流も狙う事もできますが、その本流に引かれる潮を狙った方が効率も良く、エサ取りの分離もしやすく釣りやすいと思います。
下げ潮は⑦同様に右の水道に入り込んでいきますが跳ね返りの潮の時がチャンスとなりますのでその潮を見逃さないような展開が必要です。
最後に⑨となりますが、自分は一番好きな釣座で通称北のハナレと呼ばれます。
上げ潮で若干時化ていると乗ることが難しい釣座で上げ下げ両方共に有望です。
ここも基本上げ潮は、本流に引かれる右流れの潮を釣ることになりますが本流の強弱、角度によっては左に流れる潮も発生しますが左右どちらに流れてもほぼ差はないと思います。
下げ潮については本格的な潮が入ってくると本流並みに速度を増して、最初は右に回り込む感じで釣りにくいとは思いますが、時間の経過と共に平瀬方向に流れる潮が発生してくるのでそのチャンスを逃さずに狙っていただけたらと思います。
また、潮の変わり目、潮止まり付近が大チャンスとなることが多いので、潮の流れが速くて諦めがちになることもありますが、チャンスを待って価値ある一尾を狙ってください。

宮原 浩(みやはら ひろし)フィールドスタッフ
ホームグラウンドは長崎県平戸宮之浦、五島列島の磯。
グレ釣りがメインだが、チヌの季節には佐賀県、長崎県北部などの磯、波止にも釣行。
トーナメントにも積極的に参加するが、近年は離島のデカ尾長を追い求めている。
『仲間と人の輪を大切に』がモットー。
佐賀県唐津市在住。
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