練りエサ使いが釣果の決め手、パワフル・チヌの数釣り〜山口県野島

チヌ

 釣行日データ 

釣り人 百合野 崇 釣行日時 2019年5月12日
釣り場  山口県防府市
野島1番
天気 晴れ
小潮 使用船 遊漁船 渡

ゴールデンウィークが終わって、高水温へ向かう端境期となりました。
この頃からのチヌ釣りはコンスタントに数が出て、しかもアタリや引きがとてもアグレッシブになり、春とは違ったスリリングな釣りを楽しめるようになるのです。
そんなチヌ釣りを期待して、防府市の野島へ釣行しました。

上礁したのは、野島の北側にある「野島の1番」。
岬の先端にある潮切れのよい釣り場で、チヌはもちろんですがこれから梅雨にかけては、割と型のよいグレやマダイも釣れる面白い釣り場です。

午前5時半に釣りを開始。
朝まずめはマダイの一発を期待して仕掛けを流します。
オキアミ系の付けエサで様子見しましたが、朝まずめとはいえ、すでにエサ取りが元気一杯で、すぐに取られてしまいました。
そこで、エサ持ちがよいのに加えて、マダイの実績が高い練りエサ、「食い渋りイエロー」を試してみると、狙い通りにマダイを釣ることができましたが、サイズは30cm止まり。
マダイを諦めて、本命のチヌ狙いに標準を絞ることにしました。

マキエを打つほどにエサ取りの数が凄まじく多くなります。
エサ取りの種類はサヨリ、小アジ、コッパ、スズメダイ、カワハギ、フグなどこの海域で考えられる小魚すべてが集まっている状況です。
エサ取りはチヌを釣るのに邪魔な存在ですが、エサ取りが集まればチヌも集まるので、マキエを打つ手を休めずに、ガンガン沖にマキエを打ち込みます。

エサ取りの遊泳層は表層から5mまでとし、それよりも深いタナにチヌがいると想定。
仕掛けが立った状態でウキがシモらなければツケエがないのですぐに回収し、ウキがシモればツケエが残っているのでそのままじっくりと海底へ沈下させます。

午前6時頃、道糸が勢いよく弾け出て、1枚目のチヌが登場!
35cm程度のサイズですが、高水温期のチヌらしくパワフルな引きを味わせていただきました。

それを機に、ポツポツと35〜45cm級チヌが釣れ続けます。
付けエサは「食い渋りイエロー」、「高集魚レッド」、「荒食いブラウン」をローテーション。
朝まずめや曇った時間帯はアピール力の強い「食い渋りイエロー」で、チヌがよく釣れました。
しかし、日が照ってエサ取りが活発になった時間帯は「食い渋りイエロー」の強いアピール力が仇となりエサ取りの餌食に。
その時間帯は「高集魚レッド」や「荒食いブラウン」で、チヌがよく釣れました。
チヌが目視でエサを追っていたので状況に応じて、練りエサのコントラストに差をつけることが釣果の決め手となったようです。
また、エサ取りの遊泳層を突破できる練りエサの大きさも重要でした。
練りエサのサイズについては、エサ取りの遊泳層を突破できる最小サイズをつけるようにし、エサ取りの遊泳層を突破してからはできるだけゆっくり沈下することを心がけました。

この日の釣果は、午後12時30分までにチヌを約15枚。
高水温期のチヌ釣りには、練りエサ使いの工夫がとても大切だと再認識した釣行となりました。

 使用した配合エサ&付けエサ 

「チヌパワーVSP」(1袋)+「チヌパワームギスペシャル」(1袋)+「チヌパワーV10白チヌ」(1袋)+「チヌパワーダッシュ」(1袋)+「ムギコーン」(1袋)+沖アミ 6kg(3kg × 2角)

約40m遠投してチヌを狙ったため遠投を重視。
また、潮流が速い釣り場だったので、重ための比重の配合エサを多めにセレクト。

エサ取りが多すぎて、沖アミ系の付けエサが持たず、練りエサ主体の付けエサローテーションとなった。
エサ取りが比較的少ない朝まずめや曇った時間帯に「食い渋りイエロー」、太陽がよく照った時間帯に「高集魚レッド」や「荒食いブラウン」でチヌがよく釣れた。

 仕掛け 

 釣りをした人 

百合野 崇(ゆりの たかし)フィールドスタッフ
ホームグラウンドは山口県、長崎県、大分県のチヌ釣り場。
季節や状況に合わせて、広範囲のチヌ釣りばへ足繁く通うのがモットー。
練りエサを駆使してのチヌ釣りを得意とする。
山口県在住。
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